Fedora 11:システムアップデートを高速化するプラグイン「Presto」
こんにちは。reusuke です。
Fedora 11 がリリースされて約 2 か月が経ちました。Fedora 11 に移行された方も結構いらっしゃると思いますが、Fedora 11 の特徴の 1 つであるパッケージ差分更新機能「Presto」は使われていますでしょうか。
Presto について簡単に説明します。Fedora でシステムアップデートを行うと、アップデートされる全ての PRM ファイルがローカルにダウンロードされますが、このアップデート用 RPM、実は (HDD にインストール済みの) 旧 RPM の中身と結構な割合で内容が重複しているんですね。極端な例ですが、新しいバージョンの RPM に含まれる 100 個のファイルの内、実際に変更されたのは 1 個だけなんて場合、99 個分のデータは重複となってしまうわけです。
Presto は、差分データのみのダウンロードを可能にすることによってこの重複データのダウンロードをなくし、システムアップデートを高速化してくれる仕組みです。
新旧 RPM の差分データを格納したパッケージは DeltaRPM と呼ばれ、拡張子は .drpm が使われます。Presto は、DeltaRPM を利用することで、アップデート時のダウンロードデータサイズを削減し、ダウンロード時間を短縮します。F11 のリリースノートによれば、DeltaRPM の利用によりダウンロードサイズを 60%〜80% 削減できるそうです。
使い方は簡単です。Fedora 11 では yum Presto プラグインが標準でサポートされており、アップデート用公式リポジトリに drpm ファイルが既に用意されていますので、すぐに使いはじめることができます。yum Presto プラグインをインストールして、いつもどおりアップデートを行うだけです。
# yum install yum-presto
Presto プラグインを有効にしてアップデートしてみると、すぐに効果が実感できると思います。私の環境では、インストール直後の Fedora 11 (i386) で約 650MB (350 パッケージ) の更新が見つかったのですが、yum-presto プラグインを有効にすることで、約 250MB のダウンロードで済みました。データサイズは 60% 削減です。
データ転送量を削減できることが DeltaRPM のメリットですが、デメリットもあります。DeltaRPM には差分データしか含まれていないので、これを直接インストールするわけにはいきません。ダウンロードした drpm ファイルと、HDD にインストールされている旧 RPM のファイルをもとに、アップデート用 RPM を再構築する作業が必要になるのです。私の環境では、ダウンロードした 320 個の drpm ファイル (約100MB) から RPM を構築するのに 4 分ほどかかりました。
このように Presto を使用するとデータのダウンロード時間が短縮できる一方、アップデート用 RPM を構築するための時間が余分にかかります。そのため高速回線を利用している場合には時間短縮の効果はそれほど感じられないと思いますが、回線速度が遅い環境では効果をはっきり実感できると思います。
もしまだ使っていないという方には、インストールしてみることをおすすめします。
[参考]
Fedora 11 リリースノート




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